自家採種のコツを伝授 7/6(水)「種から育てよう」ご紹介

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第14回農業シンポジウムのアフターイベント「種から育てよう~オーガニック野菜のタネの採り方、育て方」


7/6(水)に有機農業アドバイザーの林重孝さんをお迎えして、自家採種にまつわる講演「種から育てよう~オーガニック野菜のタネの採り方、育て方」が開かれます。

有機農業アドバイザー林重孝さんの思い

今回、林農園さんにて、今回のテーマと思いについてお話を伺ってきました。
7ヶ所の農園で年間80品目の作物、そのうち60品種以上を自家採種で育てている林さん。
「それぞれの農家に“家宝”として伝わる在来種の種を交換しよう」と、今から40年前に種苗交換会を始めるように。現在は日本有機農業研究会の副理事長も務めています。

昔ながらの種に有機農業で向き合う

「有機農業が普及しないのは、使っている種がいじられているから」と話す林さん。
種取りを重ねてきた昔ながらの在来種は土が肥えすぎていなくてもよく育つのですが、現在一般的に売られている多くの種は、化学肥料や家畜のし尿によって「肥えた土」を前提として、種そのものが改良されているのだそうです。技術面のハードルもさることながら、農薬や化学肥料の使用が前提である行政からの助成金もあり、農家が慣行農法からの脱却を目指すことはそう簡単ではありません。

また、話は種子をめぐる科学技術についても及びます。林さんが種子の交換会を始めた頃はまだ、今のように、モンサントに代表される海外の大手アグリメジャーによる遺伝子組み換えや、ゲノム編集はありませんでした。
そんな林さんがこうした農業技術に危機感をもったのは、2004年ごろのこと。
当時ヨーロッパで起きた「スターリンク事件(飼料用の遺伝子組み換え種子のこぼれ種が生食用のとうもろこしに交雑していたことが発覚した問題)」をきっかけに、不自然なものを食べさせられていくことや、在来種が侵食されてしまう危険性を感じたといいます。そこから、種を残していく取り組みを始めて現在に至ります。

「林農園」 林重孝

遺伝子組み換えの技術が出てきたとき、業界では期待感もありました。でもその後に、こぼれ種の問題があって“こぼれ種から発芽させない技術”が出てきた時、そこで初めて“増産させなくさせる、種を買わせ続けることが本来の目的だったのか“と、農家たちもモンサント社たちの目論見に気づいていくわけです。批判を受けて、その“発芽できない技術”は実用化されずに至っていますが、農家が種を買わされる構図は今もまだ変わっていません

そしてそこから踏み出す答えが、有機農業への理解、学び、実践だということです。

学ぶ機会を提供、有機農家の育成へ

話を聞くほどに感じたのは、有機農業や種とりの奥の深さ。
林農園で未経験から農業研修を受けた人のうち、これまで10名ほどが農地を取得して有機農家へ転身。

「100軒ほどのうちの集落にも、かつての研修生のうち、2名が移り住んできてくれました。村の人にも刺激になっている」と笑顔で話します。
現在は、カルチャースクールなどで「有機農業実践教室」の講師もしているそうです。

「林農園」 林重孝

普段野菜を買う立場の人も、家庭菜園などで自分で育ててみると意識が変わり始めます。また、リタイヤした人の新しい生き方や、半農半Xのような選択肢も応援していきたい。知識がない中でいきなり農業を始めるのは難しいので、ぜひ機会を利用して学びを深めてほしいです。各都道府県の農業大学校では、有機農業を学べる就農コースもあり、学んだことが実績になって、農業委員会で農地紹介が受けられたりします。今後はさらに、農地法の改正によって小規模でも農業がしやすなります。いい流れだと思います

取材当日に見せてもらったのは、紅大根の種とり。

「林農園」 林重孝

難しいのは母本選抜。太ったもの、丸いものなど、どんな親から種とりをするかで決まります。中まで赤い紅大根にするためには、先を少し切って色づきを見たり。どんな特徴を育成したいかを考えながら種とりをする。自分好みの特徴をイメージして種とりをするのが楽しい

と自家採種の醍醐味を聞かせてくれました。

アフターシンポジウム当日は、林さんご自身が学んだり伝えてきた、栽培や種とりのテクニックも教えてくださいます。
これから初めてみたい方も、今栽培中の方も必見のイベントです。
ぜひご参加をお待ちしています。

概要

開催日時2022年7月6日(水)10:00~13:00
会場東京会場/大阪会場(中継)/オンライン配信
参加費無料

林さんも監修のテキスト「種から育てよう~有機のタネの採り方・育て方」

日本有機農業研究会のみなさんが伝える、作物ごとの栽培方法が書かれた栽培と種取りの教科書。
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