産官学連携「八ヶ岳フォーラム」で自然型農業を可能にする土づくりの新技術等を由井寅子代表がプレゼンテーション

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産官学連携、新技術での農業と地方の創生を目指す「八ヶ岳フォーラム」開催

産官学連携、新技術での農業と地方の創生を目指す「八ヶ岳フォーラム」の会合が平成27年3月2日(月)、東京港区の神明いきいきプラザ会議室で開催され、日本豊受自然農の自然農の実践技術を映像メッセージの形で由井寅子代表が発表しました。

「農の復権」に向けた農業技術のあり方について

八ヶ岳フォーラムは、農業者、企業、行政機関、大学、試験研究機関等の関係者が、農村更生協会付属で日本最大の農業教育ファーム八ヶ岳中央農業実践大学校という技術試験場に一堂に会し、「農の復権」に向けた農業技術のあり方について知恵を出し合い研究と実証実験を行うことを目的に設立されたものです。シーズ技術を有する企業等から構成されるNPO法人元氣農業開発機構(古瀬陽一理事長)と農業実践教育において長年の実績を有する公益財団法人農村更生協会(濱口義嚝会長)とのコラボレーションにより実現したものです。

今回の会合には、農林水産省関係者をはじめ産・官・学、100名を超える参加者が集まる大盛会の中、日本の農業と地方を再生する新技術の事例発表が行われ、その1つとして、日本豊受自然農の自然型農業を可能にする土づくりの技術が取り上げられました。

ちょうど由井代表はホメオパシーを含む伝統医学が昨年11月の省に昇格したインド政府ホメオパシー部門との学会や交流ミーティングをニューデリーで、また、国全体が自然農に取り組み、王室がホメオパシーで健康ケアを行うブータン王国訪問、王室の謁見の日程と重なっていたため、本来はフォーラムに出席できないところ、サプライズのインドからの映像メッセージでの発表となり、ガイド役を函南農場で農業を行う吉田誠がつとめました。

詳しいインドでの日程の模様は以下サイトからもご覧になれます。

八ヶ岳フォーラムで上映された映像の最初の由井代表のメッセージ

ナマステ!
日本豊受自然農の代表、由井寅子です。

わたくし今インドに来ておりまして、インド政府と日本と、ともにホメオパシーの交流、このカンファレンスをインドの地、デリーでやっております。この中でも、ホメオパシーを使った自然型農業の発表をやらせていただく予定です。

私ども豊受自然農は、静岡県函南町、また北海道洞爺で農場を持つ農業生産法人であります。私たちの農業はこれからの子供たちのことも考え、まず安心安全を第一に、自然な種にこだわっております。また土も、自然のもつ力を最大限利用することで、農薬化学肥料を使わない農業を実践しております。この八ヶ岳フォーラムでは八ヶ岳農業大学の試験場を使わせていただくことで、私たちの農場で実践してきた欧州のハーブ、ホメオパシーの技術、そして日本の発酵技術、この3つを使わせていただき、どの農家でも取り組めるように私たちの技術が提供できれば、そして日本の農業に、日本の食に貢献できればと思っております。

私たちは自然型化粧品、自然な食事、無添加のレトルト、自然な発酵飲料、このようなものを東京でのアンテナショップやレストランも事業展開を行っております。若者が農業をやることに、興味を示してくれるようになるために、私たち、農業生産法人 豊受は頑張っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

私たち豊受自然農のモットーは、農業をやる若者を増やしたいと思います。そして提供する野菜たちが、とても安心安全である。だからこそ、自然農を推奨します。この国に住む方々の健康も心も本当に力強くなっていくはずです。みなさん農業をやりましょう。農業は国の宝です。

ホメオパシーと日本の伝統的な発酵技術を組み合わせての牛糞堆肥づくり

代表からの映像メッセージの後、自然な種にこだわり、欧州伝統の薬草であるハーブやホメオパシーのレメディーを活用し、土壌菌やカブト ムシの幼虫など、自然の力を最大限に生かしたクヌギの落ち葉からの堆肥づくりや、ホメオパシーと日本の伝統的な発酵技術を組み合わせての牛糞堆肥づくりの映像を見ていただきました。牛糞堆肥づくりでは、1日でアンモニア臭がなくなってしまう映像に感嘆の声も聞かれました。また、ホメオパシーの生命組織塩の レメディーを使うことで野菜がスピード成長する栽培比較実験、常温放置することで自然農の野菜が発酵するのに対し慣行農業の野菜が腐敗するという比較実験 などの映像が紹介されました。そして、豊受の農作物の特徴である地中のミネラルを吸い上げる根、特に大きく発達した側根が映像で紹介されると多くの人が頷 かれていました。フォーラム後に行われた交流会でも参加された多くの方からフィードバックや応援の声をいただき、大きなインパクトを与える発表となりました。

記念講演

記念講演は、先日の安倍首相所信表明で、地方再生のモデル事例として取り上げられた島根県海士町の水産加工工場に導入されている細胞膜を破壊しない冷凍保存のCAS技術のABI大和田哲男社長が、地方創生に向けての具体的提案を発表しました。

アグリビジネス創出フェアを開催するなど、産官学連携での農林技術開発を推進する農林水産技術会議事務局の島田和彦研究推進課長が農林水産省の施策を講演、加えて元佐藤隆農相秘書官を務め、現在も日本の地方、農林水産業復興のために尽力されており、農林水産業にかかわる各都道府県の有志をつなぐ、暁の会会長の船津準二氏も発表、また各団体が様々な技術事例や農と地方に復興の構想が発表するなど、大変、触発される有意義なフォーラムとなりました。今後の展開が楽しみです。

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