合わせて、5月31日(日)に静岡函南農場で開催される自然農体験ツアーの紹介記事も掲載されました。同号は、5月26日から29日に東京ビッグサイトで16万人を集め開催される『ニュー環境展』でも配布されます。
以下、掲載記事転載。
日本豊受自然農とホメオパシー医学協会 アースデイ東京2015でアピール
由井代表、はしごトーク 種のプレゼントに人だかり
農業生産法人日本豊受自然農とホメオパシー療法の普及に力を注ぐ日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)は4月18日、19日の2日間、東京・代々木公園に11万人が集った「アースデイ東京2015」に出展した。
19日に行われたアースデイ東京のオフィシャルトークステージ「Yes, Peace !『農と食』自然な種、農業、食から未来をかえよう!」では、日本豊受自然農の由井寅子代表(愛称・とらこ先生)が発表した。ステージでは安田美絵さん(料理家・市民活動家「サルでもわかるTPP」著者)が、市民には知らされず油や飼料の形で大量の遺伝子組換食品(GMO)が日本に入ってきておりその健康リスク、そしてこの問題の解決策を提言した。そのトークを受けとらこ先生は、既に日本が遺伝子組換の種承認件数が世界最多である事実を示し、遺伝子組換や雄性不稔F1種の野菜など不自然な種からの食を既に日本人は多く食べ、さらに残留農薬、化学肥料による硝酸態窒素、化学調味料、人工甘味料を含む不自然な食や経費毒から多くの日本人が「食原病」で苦しんでいる実態を憂慮し自然農を始めた経緯を説明。さらに「食原病」に加えて日本では薬や予防接種から来る「医原病」日本人であることを卑下する「罪悪感病」が根深くあり、多くの人が難病で苦しんでいるとの認識を示し、その解決策として、ホメオパシーや自然農の食べ物たち、インナーチャイルド癒しなどが有効な解決策となりうると提言した。トークでは、農薬の害が原因のシェーグレン症候群や、食や予防接種、クスリの害が原因の発達障害のお子さん、罪悪感やストレスから心の病になっている方が、とらこ先生のホメオパシー相談とレメディーで改善していく映像が上映されハンカチで目を覆いながら聞いている方など皆熱心に見入っている様子が印象的だった。
また、トーク後半では、とらこ先生の持論として「日本にとって農業は国の基本であり、人が食べるものは第1に安全でなければならない。第2に、ビタミン、ミネラルを含んだ栄養価が高いものでなくてはならない。そして第3においしくなくてはならない」との認識を示した。また、自家採種の自然な種で、農薬、化学肥料を使わなくても、ハーブ、ホメオパシーのレメディー、発酵技術を使うことで、また土壌菌の助けを借りて土づくりをしっかりすることで立派な農作物を十分供給できることを函南、洞爺の農場の実践結果から説明した。さらに自然農で育った植物はいっぱいに側根を伸ばし、自分で土壌からミネラルを吸収することを函南農場で収穫した農作物の写真やデータで解説した。若者が夢をもって農業を職として選べるように、農家自らが食品加工や自然化粧品開発などを手掛け、六次産業化に挑戦していることを説明。加えてレストランや販売まで自然農の農家が都会の消費者と直接つながることで、地方にも産業と雇用を創出でき、地方と農業復興の解決策となることをテントいっぱいに集まった皆さんに訴えた。
自己卑下をしないで
引き続き行われたアグロエコロジーステージでは、農家と市民がつなぐ様々な環境活動をの仕掛け人ハッタケンタローさんとのトーク。とらこ先生は「自然な農業を!そして自分を卑下しないであなたの人生を生きてほしい!」と訴え、今春、静岡農林大学校を卒業して豊受自然農に新規就農した深澤志帆さんを紹介し、農業には若い力を、女子力活用含め、魅力的な農業にしていく重要性を訴えた。
野外ステージからは、「自然な種から未来を変えよう!」、豊受の固定種のエキネシアとホーリーバジルの種をプレゼントが呼びかけられると多くの人だかりができた。豊受自然農の自家採種の種がそれぞれの家庭に。「しっかり育てます!」と大事に持って帰るお子さんが印象的であった。
ユネスコの世界文化遺産に指定された「和食」と国産の自然農の農作物を結びつけたオーガニックな和食文化を推進することが、日本の食の安全と食糧自給、国内農業の復興にもつながるため、その美味しさを体験してもらおうと東京・用賀の豊受オーガニクスレストランもキッチン出店。函南農場の蕎麦の実と野菜で創られた「蕎麦雑炊」や、「豊受無添加お豆腐」(在来種自然農フクユタカの豊受農場の大豆を原材料に伊豆天然にがりを使って函南農場加工場で製造)を会場で提供した。
なお国内では1%以下普及率のホメオパシーだがJPHMAがアースデイ会場で行ったホメオパシー認知度調査では、驚くことに、テント前368名の回答では63%とほぼ3人に2人がホメオパシーを知っていると答えた。地球環境問題や子ども達の健康などに関心の高い層では日本でも急速にホメオパシーの認知が進んでいることが裏付けられた。
インドでは一療法に過ぎなかったホメオパシーがわずか五十年、国民の支持と政府の支援により、今や現代西洋医学に次ぐ2番目のインドの医療システムにまで急成長した。昨年にはモディ首相の下、ホメオパシーを含む伝統医学が省として独立し大臣が誕生したと聞く。日本での由井寅子さんのホメオパシー普及活動は今年で二十年。政府は現在、「農業改革」「医療改革」等「医農連携」を柱に構造改革を進めているが、「医・農・地方創生」など多くの難題を解決する由井寅子さんのホメオパシーに益々期待したい。
本記事の環境農業新聞は環境農業新聞社の許可を得て転載しています。