政府の種苗法改定案がひっくり返るかもしれない大変なスクープを印鑰さんが発信しました!
- 2020/11/16
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政府の種苗法改定案がひっくり返るかもしれない大変なスクープを印鑰さんが発信しました!
「改正の対象となる登録品種は1割程度しかない、お米の場合は16〜17%しかないので、農家には影響を与えない」と農水省が繰り返し各地で行ってきた説明に大嘘があることがわかりました。コメで登録品種の作付けは実は40%を大きく超えることがわかったのです。新潟県のコシヒカリは99%が実は一般品種でなく登録品種のコシヒカリBL系とのこと。種苗法改定とは無関係と説明されてきた新潟県のコシヒカリ農家のほとんどが実は、今回の法改正で許諾なければ自家採種が禁止されるという。意図的でないとしても勘違いでは済まされない農家にとっては詐欺ではないかと思われるような農林省側の致命的なミスです。
コシヒカリBLは富山県などでも栽培され、他にも一般品種と集計されていたミネアサヒSBL(愛知県)、あいちのかおりSBL(1)(愛知県・静岡県)、ハツシモ岐阜SL(岐阜県・愛知県)などが実は登録品種だったそうです。「新潟県のコシヒカリの99%を登録品種に繰り込むだけで、日本全体の検査量のうちの登録品種の割合は40%となる。」 つまり16%の作付けと農林省が説明していたコメの登録品種の作付けが40%を大きく超えるということで今回の改定は日本の重要な農産物であるコメの生産農家にとても大きな影響を与える改定だとわかったのです。
このような間違った事実の説明をしてきたことが明らかになったのであれば、法案の審議採決を急ぐなど論外で、まず農林水産省農相が事実に基づいた訂正説明を行う謝罪会見が先ではないでしょうか。
新潟県、富山県、愛知県、静岡県、岐阜県などの代議士もどのように地元の有権者や農家に説明できるのでしょう。実はコメに限らずかなりの作物が登録品種であることが農家にしらされていないため、当事者となる農家がまだ法案改定の影響を知らないことが大きな問題です。まず政府が事実を正確に説明することが先ではないでしょうか。
▼農林省の以下リストも参考ください。各都道府県で栽培の主な一般品種、登録品種を示しています。農家が今回の改定でかなりの影響を受けることがわかります。
また本来はその役割を持つはずのメディアこそ、このような大切な事実をスクープを取り上げる必要があるのではないでしょうか。
さらに国会審議を見ていて民間に種苗を移っても価格が上がらないだろうという様な答弁が繰り返されましたが、これもおかしな答弁です。海外などの事例を見ればタネを民間種苗メジャーが独占すれば種苗代が高騰することは明らかです。
インドでは綿花の種子はグローバル種子企業がタネを独占したため10倍になりました。農薬と化学肥料をセットで買わされる農民が困窮し30万人が自殺するという悲劇も起こっています。
https://www.youtube.com/watch?v=246VHBgsXHo
国内でも野菜の種はF1種子になり、民間から買うことで10倍ほどにコストがあがったと説明していた人もいます。コメも今栽培されているF1種子では在来種の10倍のコスト、さらに農薬と化学肥料をセットで買わされるので、栽培コストは跳ね上がります。
このあたりの農家の経営圧迫のリスクが正確に説明されないことも不誠実だと思います。
ただでさへ米価が下がり零細で経営の苦しい日本のコメ作り農家の首を絞めるような改定になるのではないでしょうか。さらに輸入米の検査基準を大幅に規制緩和の検討も進めているということは安価な海外産のコメを日本に大量流入させ日本のコメ農家を見殺しにするのでしょうか。
種子の権利が農業競争力強化支援法に基づき民間に移管され、更に国内の提携先も含めバイエル(モンサント)、シンジェンタなどグロバール種苗メジャーの息のかかった企業に移管されればどうなるのでしょう?
既に彼らの提携先を含め、稲でも儲けの大きいF1種、遺伝子組み換え種子、ゲノム編集種子などを開発済み。
ちなみに遺伝子組み換え種子、ゲノム編集種子のコメが栽培されると広範囲に花粉が飛び日本の在来種の稲の遺伝子汚染が進むため大変なことになります。
しかし日本政府はゲノム編集種子はEUなどが禁止しているにも関わらず安全と断定し流通・栽培を昨年認めてしまっています。
早急にその規制も検討することの方が先ではないでしょうか。
菅政権は農産物輸出を政策に掲げてますが、ゲノム編集種子の汚染国になれば、日本からの農産物自体がEU諸国など多くの国に日本の農産物が輸出できなくなる可能性まであります。世界は安心、安全、栄養もあり健康を害さないオーガニックへの流れ、日本は取り残されて、結果、国民の健康も食い物にされるのでしょうか。
取り返しのつかない道を歩まないように、政府も代議士も利権のいいなりになるだけでなく勇気をもって方向転換をはかったほうがよいのではないでしょうか。