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第9回 日本の農業と食を考えるシンポジウム開催報告

今回のシンポジウムにご参加・ご視聴・ご協力いただきました皆様のお陰で無事、2日間終了することができました、厚く御礼申し上げます。

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お陰様で「土と腸は大事!」をテーマに、初日には種子法改正の問題もあり、「たね」の問題にもフォーカスしたプレイベントとなった2日間のイベントには、のべ3千名以上が参加・視聴し、これからの日本の農業と食へ大きなうねりを起こす歴史的なシンポジウムとなりました。ここで共有した気づきや思いをこれから形にしていくことがさらに大切です。今後とも宜しくお願いいたします。 なお、全部、また、見逃された方からのご要望もありますので、ダイジェスト映像のYOUTUBE配信や、再放送、DVD化なども検討しており、決まりましたら情報アップしてまいります。今後ともこれらの問題への関心と、この気づきの輪を広げていただく活動にご協力を宜しくお願いいたします。

▼両日の詳細なレポートと本当にたくさん方からフィードバックいただきました参加者の感想も以下特設際とに掲載しています。ぜひご覧いただければと思います。

https://toyouke.com/kyoto2020/

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基調講演では、由井大会長が「土の土壌菌と人間の腸内細菌は同じだった!」との結論にいたった歴史的発見の発表と提言を行いました。
グリホサートの腸内細菌へのダメージと、GMO、グリホサートに汚染された輸入飼料を畜産に使い、その家畜の糞を有機と称して田畑に入れることのリスクに継承を発し、日本豊受自然農としてこの問題への様々な解決策をシンポジウムを通して発信されました。
また、今回は新型コロナ対応に加え、農家の自家採種の原則禁止と日本の種苗の種子メジャー支配につながる種苗法改正法案の問題があり急遽テーマとプレイベントを拡大しての開催となりました。
昨秋政府が解禁したゲノム編集食品の日本での流通、ゲノム編集種子を使った農業(飼料米での実験栽培の計画)など日本の農業と食の安全を破壊する緊急問題が発生しているため、これらの問題を第一線で取り組む先生方に緊急に登壇をお願いしての開催となりました。
種苗法改正の問題では山田正彦元農相では前週に緊急に登壇をお願いし講演とパネル登壇、急遽制作の映画上映が実現しました。

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山田先生は、子どもたちの命を守り、日本の食の安全を確保し日本の農業をつぶさないために、そして種苗法改正を止め、条例制定という住民自治から日本を変えていく必要性を熱く訴えられました。
また、パネルディスカッションでは、日本ではほとんど報道されていませんがグリホサートの発がん性問題でのモンサントへの歴史的勝訴(結果現在全米で2万人以上が訴訟しバイエルの株価が1/4になった)を担当したロバート・F・ケネディ弁護士との面談のエピソードも紹介されました。
米国の被害者からの日本へのメッセージとして健康を破壊するグリホサートの日本での農業と食品への使用禁止も伝えてくれました。

GMO、ゲノム編集食品、タネなどの問題では、世界の食の問題研究家の 印鑰 智哉さんがウイルスから健康、生態系に関わる問題を大変わかりやすく講演されました。

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由井大会長から重要な情報なのでDVDなどで今回の講演内容を広くの人が知ることが大事との提案がありました。今回のシンポジウム全体の内容を参加されなかった方にいかに情報共有化していくかについては今後大会事務局にて検討してまいります。
また、『遺伝子組み換えルーレット』ジェフリー・M・スミス監督への由井大会長の緊急インタビューも実現し、最新の世界の遺伝子組み換え問題を解説いただいた40分のインタビューに日本語テロップがつけられ会場で公開されました。

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ゲノム編集の問題では、メディアが報道していないため、あまり知られていませんが、アメリカと日本以外世界中で遺伝子組み換え食品として、食の安全の視点から流通が禁止される動向ですが、日本では政府がゲノム編集食品を安全と昨秋判断してしまいました。既に流通が解禁され、ゲノム編集大豆が国内にも入ってきていることや、日本でのゲノム種子の飼料米などの栽培が計画されていることなども紹介され、このことは日本の米作への取り返しのつかない遺伝子汚染を引き起こす危険性も指摘されました。
国際政治経済問題研究家の浜田和幸さんはコロナ後の「パーフェクトストーム」への備えの重要性の観点から食糧安全保障や軍事利用技術として開発された5Gなど電磁波技術の問題にも言及され、情報を鵜呑みにせず徹底的に調べる態度の必要性を未来への備えとして訴えられました。「毒と私」を読まれた感想も披露され、国際情報を知り尽くされた視点からフェイク情報を流すメディアへの対処の知恵などにも言及されました。

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自然派医師・豊受クリニック高野弘之医師は、新型コロナ問題の中で、人間や生命・生態系のベースは菌たちによってなされており、菌やウイルスを敵視し殺し排除してしまうという発想や対策の危険性を指摘されました。菌やウイルスと共存する知恵が必要な点なども指摘されました。

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統合医療に取り組む酒向猛医師は、千島学説、腸造血説の基本を詳しく解説され、医療、健康における食事のもつ大切な役割を強調されました。そして由井大会長のクライアントいへの接し方には大きな愛を感じ、一番大事なのは愛であり、これは、千島学説でも、ベースには愛というものが必要という千島先生の持論も紹介され、ゲルソン療法が医療界からはバッシングをされたこと。千島博士も、桜沢如一さんのマクロビオティックの集まりには参加されていたエピソードも紹介されました。日本の医師も栄養士まかせにするのでなく、食事が健康を取り戻す大事な分野であるので、医師自らも勉強することの大切さに言及、一方でそういう態度の医師が日本では少ないことを問題提起されました。

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微生物研究者の山谷雅和さんは土と腸は同じというテーマを自らの医療、農業面の研究をもとに話され、特に植物の根の土壌菌の働きと腸内の腸内細菌の活動の類似性などを解説、またパネルディスカッションでは、野菜の栄養や健康に寄与する特徴などの効果効能の説明に規制をかける消費者庁の行政に疑問を投げかけられ、日本豊受自然農が取り組む活動にエールを送っていただきました。

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正食料理研究家・自然療法家でホメオパスの野口清美さんは、腸内細菌がよろこぶ正しい食事を土地柄や季節に応じた伝統食の大切さをわかりやすく解説されました。
フラワーエッセンス研究家の東昭史さんは、フラワーエッセンスを開発したバッチ博士がもともとホメオパスであり、その後、腸内細菌を研究した後、フラワーエッセンス療法を始められたエピソードを紹介しました。
そして、バッチ博士の話をきっかえに腸内細菌とフラワーエッセンスとの関係についても説明いただきました。
また、今回は、由井大会長が開発中の土壌菌ソイルバクテリアの可能性を実感させられる体験発表も相次ぎました。

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魂を触発し人生や運命まで変える力を持つクライアントさんの発表や由井会長のケース紹介には会場では涙をぬぐう参加者の姿も印象的でした。土壌菌や腸内細菌の大切をあらためて実感、農業、食。健康、環境への応用が進むことで社会に大きな貢献が可能であることがわかりました。

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豊受グループも農業、食品、化粧品などの商品、レストラン、自然療法、教育・出版活動などを通じて、いかに社会に貢献できるかを提案する大会にもなりました。
農業、家庭用の「豊受御古菌」の記念販売、これらを追うようした海洋深層水飲料「海幸彦スポーツドリンク」や「豊菌グルト」、さらには豊受米の日本酒 豊受原酒、新作レトルト、豊受麺、大会長の新講演DVDなども発売されました。

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農業と食のシンポジウムに相応しく、レストランでは豊受百姓御膳やテイクアウトの豊受百姓弁当なども販売され、取れたて直送野菜や様々な加工品や化粧品のセール、自然農場で自家採種された種子・種苗の会場販売も行なわれました。
また急遽開催された映画上映会 『タネは誰のもの〜種苗法改定で農家は?』も大変インパクトがあり、山田先生が1000円(税抜き)でDVD販売を予定しているので勉強会で使ってほしいこと、秋公開に向け2時間映画を制作中であることを公表しました。

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学校給食を有機・無農薬、ゲノム編集食品使用を禁止することを世田谷区に求めた署名活動や種苗法改正への反対署名活動などへの協力の呼びかけもありました。
最後に由井大会長は農業と食の大切さに触れられ、もっと関心を持っていただき、可能な方は小さくても農業を始める、取り組まれることを提案しました。
今回は急遽「有事・災害時にもっとも大事な農と食のシンポジウム」 としてオンラインイベントとして特別に開催され、両日のべ3000名参加・視聴と例年の大会の10倍以上人数の参加での開催となりました。
6月6日(土)プレイベントは、1040名がライブ参加・オンライン視聴、同時にプレイベントは2日間YOUTUBEにライブ配信・アーカイブで公開され866名がこの間、視聴しました。
6月7日(日)シンポジウムは、1282名がライブ参加・オンライン視聴しました。

今後、再放送、種苗法関連など一部の講演等はYOUTUBE公開、DVD化なども検討しています。詳細決まりましたら公表いたします。
また秋10月3日(土)4日(日)、由井大会長が基調講演の発表を行なうZENホメオパシーの学術大会「第21回JPHMAコングレス」についても、東京都内をライブ会場に自宅聴講可能なオンライン配信イベントとして開催されることが発表されました。
https://jphma.org/congress2020/