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Public seed! 種子は公共物 アースデイ東京でアンケート!

 

日本豊受自然農は、4月22日、23日 代々木公園で開催されたアースデイ東京2018の会場でブース前で、世界で大きな問題となっている種子の公共性とグローバル種子企業が進めている知的財産権付与での種子独占の問題、今年3月末で廃止された主要穀物種子法の問題日本が遺伝子組み換え由来の農作物を世界でもっとも輸入している問題などついて、JPHMAブース前で来場者対象アンケート を行いました。

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【アンケート結果】
●種子(たね)は公共の所有物と思いますか
それとも、生命特許として企業所有物でもよいと思いますか。
伝統的な種とりをしてきた農民とグローバル種子企業の間で、全世界で大きな争いが起きています。

 

□みんなのもの(公共の所有物)がよい  74名 (78%)

 

□企業の所有物でよい           1名 ( 1%)

 

□どちらともいえない          17名 (18%)

 

未回答                  3名 ( 3%)

 

●この問題をテーマにした南米農民のドキュメンタリー映画

 

「種子 みんなのもの? それとも企業の所有物?」

 

の日本語版制作を日本豊受自然農では企業協賛し上映権を持ち上映活動を展開しています。

 

□この映画に興味がある        66名 (69%)

 

□興味がない              15名 (16%)

 

□共同で自主上映会を開催したい     3名  ( 3%)

 

未回答                11名 (12%)

 

●種子法廃止について

 

□知らなかった          51名(54%)

 

□廃止してもよい            2名( 2%)

 

□廃止は不適切、対策が必要       38名(40%)

 

未回答                 4名( 4%)

 

※平成30年3月31日で主要農作物(米、麦、大豆等)種子法が廃止されました。この法律により、米、麦、大豆などの種は、都道府県が守り、供給する義務がありましたので、在来種、固定種の種が守られてきましたが、この法律の廃止により、都道府県がこれらの伝統的な種子の供給する後ろ盾が失われ、今後、安全性に疑いがある遺伝子組み換えの種子や、種を種子企業から買わなければ農業ができないハイブリッド・F1種などに変わっていくことが危惧されています。日本豊受自然農では、5月12日、13日(日)「種子が大事 -日本の食の安全と、農林業の未来への提言-」をテーマに京都でシンポジウムを開催します。代表の由井寅子が基調講演、日本の種子(たね)を守る会顧問の山田正彦元農相、世界の食と農の問題をフリーの立場で研究する印鑰智哉さん、自然農を松尾靖子さんから学び、映画「よみがえりのレシピ」をきっかけに山形大学の江頭先生と出会い、種子を守る活動にも熱心な女優の杉田かおるさん、古来から様々な難局を乗り越えてきた日本の知恵を現代に浮き上がらせる国史研究家の小名木善行さん、日本における食の安全についての消費者運動を立ち上げてこられた「食政策センター ビジョン21」代表の安田節子さんなどにも講演いただきます。関心のある方はぜひお集まりください(詳細・お申込み ↓ )
https://toyouke.com/kyoto2018/program.html

 

●日本は遺伝子組換え由来の農作物の世界最大の輸入国

 

□知っていた。                 46名(49%)

 

□知らなかった。                41名(43%)

 

□知っていてアクションもとっている。      4名( 4%)

 

未回答                     4名( 4%)

 

※米食用油(大豆油、菜種油、綿花油、コーン油)、コーンシロップ、コーンスターチ(ノンアルビール)、コーン加工品、家畜の飼料などは表示義務がないので私たちは知らずに多くのGMOを食べています。

 

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(アンケート結果の考察)
・種子の問題への関心は高く、 種子が知的財産権に登録され、企業の所有物になることに賛成は少なく(1名)

 

反対の意見が圧倒的を占め、どちらともいえない 未回答を大きく上回った。

 

・この問題を特集した映画「種子 みんなのもの? それとも企業の所有物?」

 

自主上映会まで開きたいという方も3名含めると、7割の方が、興味あると答え、この

 

映画のテーマへの関心が高いことをうかがわせた。

 

・主要農作物種子法廃止については、廃止自体を知らない方が54%を占め、この重要な問題をマスメディアが取り上げることがほとんどないため、この問題の認知度が まだまだ低いことがわかった。知っている人のうち「廃止は適切」の回答は2名(2%)にとどまり、

 

「知らなかった」と答えなかった、「知っていた」残りの方の8割が、「廃止は不適切でなんらかの対策が必要」と

 

と答え、知っている人は圧倒的に対策が必要と考えていることがわかった。

 

・遺伝子組み換え由来農作物(GMO)の日本が世界最大の輸入国であることは49%の方が知っていた

 

と答え、マスメディアがほとんど報道しないにも関わらず、日本のGMO輸入大国の現状を知る人は多く

 

かなり浸透してきていることがわかった。しかしながら具体的な対策をとっている人はわずか4%にとどまり

 

アクションをとれない原因を分析し、解決策まで含めた情報提供をしていくことが重要とわかった。

▼参考記事

①Public seed! 種子は公共のものです!

(とらこ先生が 5月4日 食と農業DAYイベントで緊急メッセージ発表)

https://toyouke.com/blog/14557.html

②山田正彦オフィシャルブログ(2018年04月24日)より

▼日本では野菜の種子等が自家採種できなくなることになりそうです

https://ameblo.jp/yamada-masahiko/entry-12371324968.html