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カナダのセレブレティ・シェフSusur Lee氏の函南農場訪問 放映が楽しみな感動な番組取材に!

11月16日、10日の豊受オーガニクスレストランの取材に引き続き、函南農場にてカナダのTV、ラジオ局の取材が行われました。「豊受オーガニクスレストラン」編の取材は、先だって11月10日(金)にあり、そこで、Susur Lee氏が、「Amazing!(びっくり)」と驚かれたほど、今回の旅のテーマである「健康と食」について大切な情報をとらこ先生がその取材の中でもたらしてくれたこちらも有意義な取材となったようです。また、本多勝彦料理長が丹精込めて調理した特別御膳。こちらの絶品の味わいにも感動。取材の最後は、クルー全員の大きな拍手で締めくくられました。Lee氏は、「豊受オーガニクスレストラン」のことを「健康と食」トレンドの先端をいく「ファーマーズ・レストラン(農場レストラン)」と評されていましたが、引き続き11月16日(木)、「日本豊受自然農 函南(かんなみ)農場」で行われた取材も更にエキサイティングな取材となりました。

大根も切って食べてもらう

今回のテレビ取材は、カナダの「食」関係最大のサイトFood Netwaorkチャンネルで提供されるもの。カナダのセレブレティ・シェフとして知られるSusur Lee氏、トロントでも4つの高級レストランを経営し、国際的なシェフとしても注目される同氏が、「A Quest for Food & Wellness: Susur Lee in Japan」(食と健康を求めて Susur Lee in Japan」のテーマでの日本ツアーを計画、これが番組として放映されることとなったもの。今回はこのテーマにぴったりの訪問場所として、「豊受オーガニクスレストラン」と「日本豊受自然農 函南農場」に取材依頼があり、実現したものです。

畑で収穫したものを調理

Susur Lee氏は、カナダからは2名しか招聘されていない国際的な料理の2大鉄人バトルでもある「the Iron Chef America’s Kitchen Stadium」にもアメリカから招聘されるほど、実はカナダ料理界を代表し国際的に活躍しているシェフ。Lee氏の日本取材は2度目、2005年 愛・地球博開催のタイミングに合わせ、、カナダを代表するシェフとして来日。「A Culinary Quest: Susur Lee in Japan(料理を求めて Susur Lee in Japan 」日本の文化や国民性を含めて日本の料理の背景にアプローチし、その集大成として「愛・地球博」カナダ政府パビリオンの記念イベントとして、その旅の集大成の料理づくりを行い、愛・地球博ではカナダ料理として紹介されこれを特集した番組はカナダでもTV放映され話題となりました。

もともと、農場の取材はレストランに納入しているオーガニックな食材を供給する函南農場を取材したいという依頼でした。そして、今回の取材のアレンジをされた日本政府観光局の方からは、当日近くにレストランがないため、カナダからの一行が取材で農場に伺った際に、近くのレストランを紹介いただくか、取材クルーの昼食を農場で準備していただけることはできないかというリクエストでした。まかない食のようなものでよければ、農場の方で準備させていただきますと、農場見学会とそのついでに昼食も食べていっていただくいう心づもりでした。段取りも通常の農場見学のように、最初にDVD含め、農場の説明を行った後に、農場で豊受の野菜を主材料にした農場スタッフ手作りのランチを食べていただき、農場の見学。そして、豊受の作物を見てもらったり、その収穫体験をしてもらおうという予定でした。

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11月16日朝、スタッフ一同が農場に集合し、取材の受け入れ準備をしておりました。すると、朝9:05にスタッフに携帯が鳴り、出てみると、Susur Lee氏の通訳の方からで、Lee氏からの伝言で、「本日は時間も限られているが、まず真っ先に、豊受の農場に入り、自然農の野菜を自ら収穫をしたい。そして、これらの野菜を使った料理に、農場の厨房でチャレンジしたい。これが本日の取材のメインテーマになる。重要な取材であり時間を無駄にすることができないので昼食をとる前に直接農場に入りたいので、準備をお願いしたい」という内容の依頼でした。

この依頼を受け、急きょ、受け入れ準備の方針をがらると切り替えられました。函南農場の厨房は、カナダからのおもてなしの昼食準備に並行して、国際的なシェフでもあるSusur Lee氏を迎え、その番組用の調理の場所を提供するという取材が加わり、厨房でも準備が進められました。一方、Susur Lee氏から電話があって間もなく、とらこ先生が農場に到着。とらこ先生は、11月12日(日)の和歌山ライブをはじめ一連の出張を終え、西の方から直接、車で農場に駆けつけました。そして朝電話であったSusur Lee氏からの依頼を聞き、すぐに収穫体験をしていただく畑の状態を確認するため、農場リーダーの吉田誠さんとともに、畑の状態を確認に圃場へ出ました。そして各圃場を回り、どの作物が今、「旬」で取材や収穫、また料理にも最適か。どの順番で畑を回ってもらって収穫体験をしていただく形がよいかなどを確認しながら、取材受け入れのルートを決めていきました。

カナダからの取材クルー一行11名は、東京のホテルから12時前に大型バスで、県道11号(熱函道路)沿いのコンビニ、サークルKに到着。そこでで大型バスから農場スタッフの運転するトヨタ・レギアスとホンダ・ステップワゴンに乗り換え、函南六本松農場に向かいました。農場入口で とらこ先生はじめ農場スタッフの出迎えを受け、そこからとらこ先生とともに四輪駆動の軽自動車の荷台に乗り換え、収穫する作物のある函南農場の畑を目指しました。

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カナダTVの取材陣・サングラスはシェフのリーさん

Lee氏ととらこ先生と2人の会話は、時々笑いを誘う、ツーと言えばカーといった、その会話自体がそのままテレビ番組になってもおかしくないぐらいに軽トラの荷台での移動の時から盛り上がりました。尾根を越え、富士山の裾野や駿河湾まで一望に臨める景色が開けてきて、畑に到着するとBeatiful!と、皆さん、空気が美味しく素晴らしい農場、その眺望にも感動し歓声が上がりました。

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最初に到着した畑は、先日の函南秋の収穫祭でも収穫体験を行ったさつまいも「安納芋」の畑。とらこ先生からは、イモ本体以上にも素晴らしい栄養やミネラルが豊富な安納芋のつるや葉の栄養価を説明。豊受自然農では、普通は利用されていない「さつまいものつるや葉」も、野菜として出荷したり、レストランでサラダやお浸しとして出したり、発酵させてジュースなどに使ったり、牛の花子の飼料にしていることなど、畑全体から頂いた栄養を健康を良くする食べ物としてできるだけ有効利用しようとしている豊受自然農の姿勢も含め説明。また安納芋自体が持つ、栄養や健康に結びつく、その効能を説明しました。

由井会長とシェフのリーさんが中心となって撮影が進んでいく・まずはさつま芋

Lee氏も実はさつまいもについても精通されていて、さつまいももだけ食べていれば人間は生きられるというぐらい、栄養がバランスよく配合されていてこれはすばらしい作物であることを褒め、一方、とらこ先生からが、フィリピンには、さつまいもだけ食べて生きてきた部族の話をするなど、ツーと言えばカーといった形で息の合った会話が続きました。Lee氏も収穫したさつまいも 土付きのまま、丸かじりし、美味しい、土付きで食べるのが最高なんだよと満足され、この収穫した安納芋も、持ち帰り、この後、チャレンジする料理の食材に選択されていました、

里芋も掘った後に長ネギ

ジャガイモ畑やキャベツ畑を過ぎ、今度は里芋(Taro)の畑に行き、皆で収穫体験。とらこ先生が、葉っぱはかゆくなるし、食べると喉が締まり呼吸困難になるから、これは食べないでねと説明。知らずに勝手になんでも農場のものを食べるとDangerous(危険)!なんだねとLee氏はジョークで対応しておられました。そして、続いて九条ねぎを収穫。とらこ先生は、ねぎにはSulpher(硫黄分)が豊富にあって、これは肌の修復にもよく、アトピーの患者にも勧めることがあることを告げると、Lee氏は、そのまま九条ネギを食べられ、これは4株ほど抜いてくれ、スペシャルなスープにしようとこちらも持ち帰って調理をする食材に選ばれました。

Q面に移り人参

抜いた人参をカット

 

皆に食べてもらう

その後、「黒田5寸」の人参ば畑に。とらこ先生と一緒に人参を引き抜いて、その元氣なにんじんの姿にも感動、そしてそこに机をまな板、包丁を持ち込んで、これぞ農場(ファーマー)キッチン。Leeシェフが見事な包丁さばきで、人参スティックをカット。その味がLee氏も含め美味しいと皆さん感動。この人参も調理用の素材として選ばれました。

大根も抜く

 

大根も切って食べてもらう

 

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次はホワイトラディッシュ(大根)畑へ。豊受自然農ではいくつかの固定種の大根を栽培していますが、「豊受宮重総太大根」を収穫、大根の収穫は1本引き抜くにも腰を入れて、実はなかなかの力仕事。とらこ先生には、少し力が必要な大根も、Leeさんは軽々と引き抜き、こちらも畑に机を持ちこんで、急づくりのファーマーキッチンに。とらこ先生は、大根自体には、魚などを食べたときに悪い油が体に入るのを中和するために日本人は、健康のために、肉や魚を食べる時には、ある程度の量お大根おろしを合わせて食べてきたことや、日本人は漬物「たく庵」にして食べることなども説明。そして大根本来は、その素材本来がもつ「辛味」の中に栄養素やミネラルがあるのに、外食や食品業界、消費者が「甘い」「ジューシー」な大根を好むので、品種改良されたF1種の大根ばかりが市場に出回るようになった事情も説明されておりました。大根畑でもLeeさんが軽快な包丁さばきで、その大根スティックを皆さんに披露。皆さん辛いけど美味しい大根だなとの感想が聞かれました。

 

次は蕪

次はカブ畑、カブ菜の畑へ。豊受のカブ。こちらは辛味はないですがとにかく美味しい味に皆さん感動されていました。青物としてカブ菜をLEEさんは調理用に持ち帰られました。

大豆圃場

そして、翌日には収穫を迎える豊受の在来種大豆「福豊」。この大豆から日本食には欠かせない「味噌」「豆腐」「醤油」などがつくられるので、とらこ先生は、NON GMOの大豆栽培に取り組んでいることを説明。もう茶色くなっているので、枝豆としては食べられませんが、乾燥していないのでまだやわらかいその大豆の豆を、あ、やらかくて美味しいと皆さんでつまみぐい。

大地の子の説明・籾殻と糠を混ぜて増やすと発酵して熱が上がる

 

大地の子・左はもう落ち着いて右はまだ発酵中で熱がある

次は豊受の土づくりを行っている堆肥づくりの現場に。そこで豊受の自然型農業は微生物たちの力を借りた土づくりが基本であることを告げ、くぬぎの葉を集め、麹菌や竹の乳酸菌などの力も借りてつくられる堆肥づくりを行っていることや、触媒として土壌菌を活性化させるために、肥料で作物を育てるのと違って、これを1㎡にひとつかみ10g程度しかまかないことなどを説明。好奇心旺盛なLee氏は実際に落ち葉や堆肥、乳酸菌入り竹粉などをさわってみるなど、関心をもたれて見学されているようでした。

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そして、調理場となる函南農場に軽トラに乗って移動する最中も、いっぱいなっている柿をとって食べたり、日本のハーブ、山椒の実を味わったり、ホーリーバジルを収穫したりしながら加工場まで戻ってきました。Leeさんは、クヌギの木で育てた豊受しいたけにも興味。花子にはホーリーバジルを与えました。そこでは、今年、日本豊受自然林が伊豆半島で取得した放置ミカン園のミカン山からとれた豊受のミカンが井戸水で冷やされており、こちらを皆でいただきました。

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いよいよ収穫した豊受の作物を調理する段階に。厨房に入ったSusur Leeシェフはカナダ一流のシェフのオーラを感じる見事な采配で、とらこ先生や豊受の食品加工のスタッフとのコラボレーションで料理をつくっていきました。そのSusur Lee氏の見事な采配ぶりは2005年に来日時の特集でもご覧になれます。「A Culinary Quest: Susur Lee in Japan(https://1drv.ms/v/s!AlyJnhr8lMImh3jcegbdtxmhIq_D)」

そしていよいよそのお披露目。豊受の自然農の野菜を活かしたSusur Leeシェフに創作料理、とても美味しかったようです。

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20071116農場おもてなしメニュー

引き続いて、普段はスタッフのまかないの料理づくりを担当している農場の食品加工スタッフの皆さんで精魂込めてつくった農場レストランのおもてなしの料理を食べていただきました。こちらも大評判。今回の料理づくりを担当したのは、吉田光弘さん。普段は経理の仕事をしている傍ら、趣味の料理の才能を活かして函南の移住し豊受の食品加工部門を立ち上げを担ってきましたが、料理を食べ終わった後に、Susur Lee氏が厨房で今回の素晴らしい料理をつくった料理人を呼んでくれとリクエスト。Lee氏から美味しい料理だったとスタッフ一同で大拍手の中、食事会は締めくくられました。

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終了後、Susur Lee氏は、豊受レストランと農場へは、ま来るよと両日の取材に感謝の意を。カメラマンは「とらこ先生のジョークを含め、今回は最高の取材になったよ。」と笑顔で。そして一行は、日本の締めくくりとなる函南農場での取材を終えて帰路につきました。自然な種、自然型農業から、農業、そして日本の復興をはかる、そして国民の健康を願う日本豊受自然農の活動が海外の方にも知っていただければ、有難いですね。

なお昨年6月にも、カダナ国営TVなどの取材班が「豊受オーガニクスレストラン」と「日本豊受自然農 函南農場」を取材した番組は前半が今夏ON AIRされレストランの部分の取材が放映されました。また、函南農場での田植え体験や農作物の収穫も含め取材のあった後半の番組も含めての全編オンエアは来年1月ごろを予定に進んでいるそうです。また、カナダエアでの日本紹介映像として英語版と中国語版の両方でボーイング747、777便で1年間、日本紹介映像として放映された日本の食の絶品 「河豚(ふぐ)と有機(オーガニック)」(リンクは映像は中国語版)が好評だったことから、今回もカナダエアや、Fairchild TVのスタッフも同行。カナダエアの日本向けフライトのムービーでも、今回のレストランと農場の取材の様子も放映となる予定。また、前回来日時は、香港とカナダでホメオパスや自然療法家としても30年来活躍しているDr.Yuanが真の健康を求めて本物の識者からのインタビューを集大成した映画の撮影も行われました。こちらの公開も楽しみです。昨年の取材の様子はこちらからもご覧になれます。

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また今回のツアーでは、ツアー中の健康管理は、東日本大震災に合わせ、コンパクトに仕様変更になっ36基本レメディーキットをレストラン取材時に参加者が近くのショップでお買い求めになられました。そして今回おツアーでは一行の移動と一緒に持ち運ばれて活躍したそうです。カナダや香港でもレメディーでこうういったコンパクトな持ち運びやすいデザインのキットがあったら便利だね。ケースや容器だけでもほしいくらいだよと、参加者の方にはこちらも評判でした。