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「第6回 日本の農業と食のシンポジウム in 京都」 参加報告

大会は「自然回帰」をテーマに、気づきと感動の1日となりました!

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素晴らしいシンポジウムでした。なかでも印象的だったのが、とらこ先生の発表でした。私たちが未来へ命をつなぎ、そしてかけがえのない地球を未来へ残していくためには、「自然回帰」しかないという提案には特に共感しました。当日の大会の模様と参加者のアンケートが大会特設サイトにアップされています。アップされたアンケートの1つ1つが各々の参加者の心にどのような反響を残したのかを追体験することができます。ぜひご覧ください。

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▼4月2日 午前の様子

http://www.toyouke.com/kyoto2017/2017/04/20170402-am.html

▼4月2日 午後の様子

http://www.toyouke.com/kyoto2017/2017/04/20170402-pm.html

▼参加者のご感想

http://www.toyouke.com/kyoto2017/2017/04/20160402comment.html

 

「自然回帰」への解決策提言、日本の未来へ希望をつなぐ大会に

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そして、今回のシンポジウムでは、「自然回帰」への課題解決に必要な、例えば、①自然な種からの自然農、②健康に必須な安全かつ栄養ある食、③自己治癒力を触発する自然な療法や医療や心のケア、④自然な生態系回復のために、農業に続いて林業、山林、自然林の保護、復興やの農地や山林を浸食する放置竹林問題の解決までもテーマにし日本豊受自然林を設立して具体的な実践もスタートすること、⑤地方の農林業、経済を元氣にし日本再生・地方創生のために必要な六次産業化と、農・商・工連携など、1日を通して、①~⑥までの活動がすべてつながり、そしてその1つ1つに、具体的な解決策や、解決につながるヒントが提案されたという点で、日本の未来へ希望をつなぐ大会となりました。

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GMO遺伝子組換えの食品に依存する日本のリスク

とらこ先生の発表の中で遺伝子組換え(GMO)の食品をとることで、人体の臓器の遺伝子情報に影響を与え、臓器の変質につながるという海外の研究についての言及は衝撃的でした。政府がGMOについて欧州などに比べ抜け道だらけの食品表示のシステムを採用している日本は、国民には知らされずに今や中国とともに、GM(遺伝子組換え)食品、飼料の世界1-2の輸入国となっています。すなわち油やでんぷん、発泡酒ビールやお菓子、また肉、乳製品にいたるまでGMO食品が店頭にあふれ、遺伝子組換え製品と表示のない形で日本人が大量にGMOを食べさせられていることが日本人の臓器の遺伝子まで変性させてしまうことを意味するため大変な懸念であります。多くの方がNON GMOへ関心を持って不買、不食、不使用など1人からできる行動をとって自衛していくことの重要性を改めて認識しました。

特に、今回の森友問題をメディアが大々的に報道している裏で、都道府県単位で主要穀物(米、大豆、麦)の種の継承を担ってきた種子法廃止法案が成立しようとしている点をとらこ先生は触れられましたが、この種子法廃止法案は先祖伝来の米、麦、大豆などの自然な種の農家への安定供給というインフラを破壊し、遺伝子組換えの米などの種子を既に開発しているモンサントなど国際種苗メジャーから種を購入する亡国の道を開くものであり、未来の食の安全や子孫たちの健康を守るためにも、多くの方々がこの事実を知り、この種子法廃止には断固反対していくことが緊急の課題だとわかりました。それでも止められなかった場合には、自衛策として、1人1人の農家や国民が今から少しでも自然な種での農作物を育て、種とりを復活していくという自家採種の行動をすぐにでも始めることが差し迫った課題だと気づきました。自然な種での農業、食の安全や健康のために世界の人たちが行動する日、マーチ・アゲインスト・モンサントDay(MAM)には、5月20日(土)に、世界数百都市でイベントが行われますが、昨年に引き続き、日本豊受自然農が札幌、東京、名古屋、大阪、福岡での「遺伝子組換えルーレット」などの映画上映会をMAMに国際登録し開催します。まず日本では、GMOについての健康リスクと実態を知ることからしか始まらないと思います。多くの方がGMOの問題に関心を持ち、事実を知ってほしいと思います。

遺伝子組換えだけでなくF1の種の問題も改めて考えさせられました。雄性不稔というおしべが欠落するような不自然な奇形の種を使った野菜が日本で流通している野菜の9割に達するとも言われます。これらF1の不自然な野菜を食べることも、その遺伝子情報を食べることにつながります。またF1は奇形のためおしべの形成に関わるようなミネラルが欠落した食べものを食べ続けることのリスクの指摘も考えさせらるものでした。これによって前述のGMOと同じく、精嚢など男性の生殖器の臓器にも影響し、不妊にもつながるリスクが懸念されます。少子化対策として日本豊受自然農の提唱している自家採取の自然型農業の推進や、F1でない野菜を選択し食べることこそが、すぐにでもできる有効な手立てではないかと感じました。

①日本豊受自然農が化学肥料、農薬を使わず、土壌菌や根粒菌など微生物と植物自身の力で自然に育てた葉物野菜と ②農薬、化学肥料を使用し土の微生物を殺し不自然に栽培収穫された葉物野菜では、そのままガラス瓶に入れて放置すると、前者①が発酵し、後者②が腐敗するというとらこ先生の実験のスライドも印象的でした。腸の中でこれと同じような反応が起こっている可能性を考えると、腸を腐らせ病気にしないためにも、農薬、化学肥料を使っていないオーガニックな野菜を選んで食べなければならないことがはっきりとわかりました。

これらの内容からも、米丸輝久さんの洞爺農場での自家採種での野菜やハーブの種とりを行う農業実践の発表も今回のシンポジウムのテーマ「自然回帰」につながるものでありました。

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シンポジウム恒例、豊受ブースで寄付いただいた方に、配られた洞爺農場、函南農場で自家採種された種や苗木は、日本の種を守り継ぐ大事な活動でもあります。(配布された豊受自然農の自家採種の種:アマランサス キュウリ(霜知らず地這胡瓜) ゴボウ ズッキーニ ホーリーバジル マイクロトマト(豆トマト) マクワウリ ステラミニトマト カボチャ(カンリー、天狗鼻の掛け合わせ) カレンデュラ スイカ(ウリコヒメ) ナス(早生真黒茄子) ピーマン(さきがけピーマン) ルータ オレンジジェムマリーゴールド ヒマワリ 中玉トマト(ボニータ) コーンフラワーなど。同じく苗:カレンデュラ、イチゴ(あきひめ)、タイム、エキネシア、ハイペリカムなど)

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また同じく恒例の「豊受NON GMO味わい弁当」が、前日夜、函南農場の食品加工場でつくられ会場まで運ばれ250食が提供されました、また、実際の自然農、NON GMO、NON F1種の豊受の農場の葉物野菜や人参、大根、いも類など在来種の農作物や、漬物、ふりかけ、糠いりヨーグルト、乾燥ハーブ、バイタルハーブやめぐみ森林茶、新発売の豊受野菜甘口カレーなどのレトルト食品や黒大豆味噌、豆乳、NON GMOのサラダ油や、農林61号 全粒粉の小麦粉、そして自然農の野菜やハーブを使った化粧品、オラッチェと共同開発した豊受牛糞堆肥、乳酸菌発酵竹の粉(こ)や、ハーブ枕や、無患子(ムクロジ)数珠、など、豊受の商品加工品が、ブースで販売されました。このように実際に、理念だけなく、六次産業化して商品やサービスとして解決策まで提案する姿勢は「自然回帰」へ結果を出すためには範となる取り組みではないかと感じました。

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とらこ先生が発表したケースの中で、両手が指先から次々壊疽していくケースは特に印象的でした。この患者さんがホメオパシー健康相談でのZENホメオパシーを実践することと並行して、不自然な肉、乳製品中心だった食生活を変えること、さらにインナーチャイルド癒しなど心のケアを行うことで、壊疽の進行が止まったケースは感動的でした。不自然な食や栄養不足から様々な難病、奇病、奇形、慢性病に陥っている患者さんたちへ希望の光を与えるケースであり、またいかに不自然な食べ物を食べることが様々な難病につながっていることを気づかせてくれるケースでした。

また野菜スムージーを食べていても食道に大きな腫瘍をつくったケースは菜食だけでは十分でなく、農薬、化学肥料を使わないオーガニックな野菜に加え、栄養ミネラル不足が腫瘍形成に結び付くため、ミネラルの摂取へ 良質な「塩」をとることの重要性なども考えさせられました。

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自然派小児科医 豊受クリニックの、高野弘之院長は、著書『母子手帳の罠』にも書かれた、お金儲けのために、子供の健康がないがしろにされている実態をわかりやすく説明し、シュバイツァー博士が提唱した自分やお子さんたちの中にいる治癒する力を信頼することの重要性を語られました。

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フワラワーエッセンス研究家の東昭史さんは、「森の木々による心の癒し~日本のフラワーエッセンスの研究」で日本の花々に加え、日本の木々たちのフラワーエッセンスが心の癒しにつながる可能性を詳しく解説されました。

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JPHMA認定ホメオパスの中西さやかさんは、どのお医者さんや様々な療法を行っても治癒しなかった子宮筋腫がホメオパシーで完治した自らの体験を話された後、カレンデュラのハーブ蒸しをホメオパシーと併用することで、便秘や皮膚疾患をはじめ様々な体調不良が改善していったケースを次々示し、ハーブ、植物の力を応用することで自然流に健康を取り戻せる方法を教えてくれました。

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JPHMA認定ホメオパスで助産師としても活躍されている西田つや子さんは、「健全な妊娠・出産・子育ては安心・安全な食事から~母から胎児や子へ「味の伝達」がされる~」をテーマに発表され、いかに自然な妊娠、出産、育児を行う上で、お母さんの食事が大切であるか、また、人工栄養では代用できない自然な母乳の持つ大切な役割も強調されました。

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JPHMA認定ホメオパスの宮崎日出子さんは、全国の会員から熊本に寄せられた支援について熊本県の被災者を代表して感謝の気持ちを伝えるとともに、地震発生直後からの各時期において、どのような面でのケアやサポートが必要かを、被災地で、食改善やホメオパシーでの心と体の健康ケアのポイントを話され、過去1000年以上の日本の歴史の中での熊本、南海、東海、関東、三陸での地震被害の歴史や台風や噴火の被害も含めた災害県熊本の歴史を紹介され、熊本の先人たちが幾たびも甚大な災害に遭いながらも不屈の精神で復興したように、今回の震災からの復興を誓う発表となりました。

昼食休憩時間を利用して、今回は京都シンポジウムとしては初めてとなりますが、3人が5分症例発表を実施。

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日本ホメオパシーセンター埼玉日高の松尾 敬子ホメオパスは「親子3人の電磁波過敏症・化学物質過敏症が食とホメオパシーで改善したケース」を

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日本ホメオパシーセンター大阪本部の富田 沙織ホメオパスは「41歳男性の糖尿病が、ホメオパシー、食事療法の併用で迅速に改善したケース」を

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CHhom 4期生を卒業したばかりで、インナーチャイルドセラピストの月山ハルさんは「インナーチャイルド癒し体験談」をそれぞれ発表し、2F会議室では、20ケース以上の症例ポスター掲示発表が行われました。

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学術2★

配布資料として、昨年、1昨年と2年連続シンポジウムに登壇され、昨年12月に急逝された安保徹先生へとらこ先生の追悼メッセージ(http://news.jphma.org/2016/12/post-1507.html)と、安保徹先生から雑誌「豊受」に寄稿頂いた「がんばれ豊受自然農」のメッセージも配布され、国民の健康を願い予防医学、自己治癒力について多くのことを教えていただいた安保徹先生の遺志を継ぐ追悼の大会にもなったものと思います。

 

地方創生には「自然回帰」を更に一歩踏み込んだ「原点回帰」の道しかない点を船津準二特別顧問が明言

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今回は、来賓に、日本再生、地方創生を担当する山本幸三大臣の特別顧問の船津準二先生を迎え発表いただきました。船津先生は、東京農大、日本農業新聞社を経て、47都道府県の東京事務所連絡会の代表を長年務められた方です。行政の縦割り、補助金ばら撒き型ではなく、六次産業化において、農・商・工連携を掲げ、地道に地方創生の担い手である農林業者、商工業者、地元の方々とと連携し、寄り添った活動を行ってこられました。日本再生、特に地方創生には、「自然回帰」を更に一歩踏み込んだ「原点回帰」の道しかないことを明言。具体的提案では、もともと日本が江戸時代から地域の基盤としてもってきた7万以上の合併前の市町村区、また小学校区という地域のきめ細かい単位の人々が団結しての復興プランや、戦前までの世界に誇る日本式有機農業の復興、様々なアイデアを持つ地元の実務経験者や産業人、技術者やその経験を持つ匠(職人)、OBなども交えた農商工連携による六次産業化などの必要性について、「原点回帰」へのビジョンについてまとめられてきた原稿を披露いただきました。


豊受自然農スタッフの各発表も「自然回帰」や「農林業復興」、「地方再生」「食の安全」に具体的な解決策を提案する発表に

 

開会挨拶直後に上映された日本豊受自然農の自然な種、自然型農業から始まる六次産業化の取り組み映像

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とらこ先生の豊受自然農、豊受自然林の取り組みの発表

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函南農場でのへちま栽培、枕、森林のめぐみ商品など新事業開発も担当する斉藤光の発表

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函南加工場でレトルト食品開発も含め様々な農産品の食品加工、レストランへの食材供給などを担当する吉田光弘の発表

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静岡農林大学校を1昨年卒業し新規就農、農ガールとして黒田五寸人参などの在来種野菜の栽培や出荷で活躍する深澤史帆の発表

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野菜やハーブの自家採種での自然農の復興に洞爺農場で取り組む米丸輝久の発表

 

来賓発表は、竹、酪農、森林、薬草 それぞれの分野で「自然回帰」「日本再生」「農商工連携での六次産業化、地方創生」を目指す取り組みと解決策を発表

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今回来賓として発表されたNPOグリーンネットワーク理事長で東京大学大学院 森林利用学研究室研究員の佐野孝志さんは、竹の有効活用、放置竹林対策での各地での実践を発表

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酪農王国オラッチェ社長でJA函南東部の片野敏和組合長の発表は、オーガニック酪農30年の取り組みと同じ函南町で豊受自然農と協力して日本の農業、酪農、食の安全を守る取り組みについての発表

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正プラス代表、オークヴィレッジ社長の稲本正さんは、「森と生きる -Evolve with Forest-」をテーマに、原子物理を辞して飛騨の里山に移り住み、医者だった父の「予防医学こそ本当に医師がとりくむべき事」という遺言をベースに日本産アロマを本格化し、「森を食する」というテーマにまで進みつつある現在を発表

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パネルディスカッションに登壇された信州大学農学部 特任教授で、CHhom講師として薬草学を教える小谷宗司さんは、現状では供給の大部分を中国など海外に依存ししまっているて日本発祥の漢方を含む日本古来の薬草栽培復興の取り組みについて言及され、次回のシンポジウムなどの機会に報告したいと話されました。

その他 ブースや舞台装飾にも注目

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また とらこ先生、大元組の稲垣氏による太鼓の演奏もシンポジウムに花を添えました。

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